令和4年度「地域における非住宅木造建築物整備推進事業」による 第三回WS by 佐波川の森を守る木造建築研究会 


1月26日(木)13:30~17:00、山口県セミナーパーク 大研修室にて、今年度第三回目のWSを開催、今回のテーマは、「地元設計者が活躍の場を自ら創るために なすべきこと」! 講師は、有限会社西方設計代表取締役であり、かつ 能代市の建築設計者と共同で運営されている設計チーム木協同組合理事長である、西方里見さん。ただ残念ながら10年に一度という寒波の襲来をうけ、秋田空港からの羽田便が欠航となり、ZOOMを活用してのリモートでのご講義となりました。

前半、まずは西方さんが設計業務に関わられた、2018年に完成し、年間100万人の来場者がある「道の駅 ふたつい」をはじめとする非住宅の木造建築物の紹介を複数いただきました。「道の駅 ふたつい」では、断面寸法12cm✕24cm、長さ3mのスギ構造用製材、いわゆる一般流通材を採用したアーチ・トラスでエントランス・ホールの屋根が形成されている他、産直売り場では木製の張弦梁、食堂ではK型トラスで屋根が構成されていて、構造設計者は、昨年、第2回目のWSでご講義いただいた山田憲明さん、構造設計者との いい出会いから生まれたデザインでとなっています。その後の保育園でも、そのお付き合いが活かされ、素敵な木の空間が造りこまれたとのこと。

次に今回のテーマであった、地元設計者で共同運営されている設計チーム木協同組合、なぜ生まれたか、最初に取りかかったこと、そしてどのように運営しているのか、管理建築士の問題や経費の中身までにもふれ、非常に具体的にお話しいただきました。普段は、皆さん、住宅を中心とした仕事をされているけれど、3~4年のインターバルで、比較的規模の大きな非住宅の木造建築物の設計をされている、そのことで仕事量の波のうねりが穏やかになるというお話は、非常に興味深いお話でした。確かに非住宅系建築物は基本構想・設計から建物が完成するまでに3~4年かかるわけで、このペースで無理なくできる仕事の取り組み方は理想的といえます。

どうすればこのような斬新なチームが作れるのか、当会のメンバーとしては一番気になるところでしたが「気の合う仲間とやる」、「まずは小さなところからやってみる」、「木造の良さを知ってもらうための活動をする」は、当会設立の目的でもあり、非常に興味深いお話でした。そして設計チームが「木のスペシャリスト」となること、発注者が「木造でやってみようか」、あるいは「木造だったらあのメンバーに頼めばいいんじゃないの?」という流れをつくるために欠かすことのできない‘なすべきこと’であると教えていただいた気がします。

以下に、ご講演のあとのディスカッションの内容を記します。

司会:本日は、テーマである「地元設計者が活躍の場を自ら作るためになすべきこと」いうことでディスカッションを進めていきたい。今日の内容として西方さんの設計チーム木という協同組合のこと、道の駅ふたついの実例紹介、断熱設計にあたってのノウハウ、秋田の協同組合を経てどういった取組みをしてきたかという話をされた。また、海外の実例としてオーストリアの木を地域で循環させることによって、自然エネルギーを活用することによって、非常に豊かな地域が形成されているという実例を紹介してもらった。協同組合で地域の設計者が業務を受注することだけに留まらずに地域に果たしていく役割、目指していくべき社会、地域経済の在り方まで話して頂けたと思う。特に聞きたいことは地域の設計者がそれぞれではなかなか中大規模の建築物の設計受注に至らない規模の事務所の方々が協同組合を形成することで実際に中大規模公共事業の受注をして実績を積んだ話を聞いて勇気をもらい参考になったと思う。従来は大規模建築の場合は公共発注でいわゆるプロポーザル方式で設計者が募集されることが多いが、まずは協同組合を設立することの意義の話でプロポーザルの応募資格要件が単独では通らないが組合を作って初めて土俵にあがれたという話があったが、秋田の場合は資格要件を満たすために何かやり取りがあったのか。

西方:地域と言うか、東京で組合を作るのと違って、地域の市民、県民とダイレクトに接しているからいいと思えば色々動いてくれる。市とか県にとっては地元に頑張ってほしいと思っている。地域の2,30人いる設計従事者は、県も市も地元の人達に木造設計してほしいという気持ちはあるので、我々が提案して土俵にあがれるように成長していっている。

司会:なるほど、地域の設計者に設計してほしいという元々の思いがありながらそれが実現できなかったので、西方さんはじめ地域の方々が折衝して広げられたということなのですね。

設計H:組合を作って県に認められて、組合の実績という項目があるが、西方先生の木造に対するそれまでの実績が大きかったか。

西方:それはない。4人のメンバーそれぞれが地域でいい仕事をしているからだが、初めから大きな実績があるわけではない。JVを組んでいくとそれが実績になっていく。やはり5,10年くらいの蓄積が必要である。

設計H:それぞれの設計事務所の方が、木造に対する実績を積み上げられてきて、それのトータルが県から評価をされているということか。

西方:私個人であれば組合のかなり前からフリーで木造はできるとアピールしていたし、他のメンバーもそれぞれのやり方でやってきた。組合の元締めのような全国組織の中央会があって、そこが色々サポートしてくれる。

設計H:組合で県の指名を受けられたということは、基本的に設計チームで大中規模の木造の受注を目指していたのか、もしくは木造以外の入札にも参加していたのか。

西方:設計チーム木なので、木造に特化していて、それぞれが蓄積しているので木造建築については断トツに強い。

設計H:公共事業でないとなかなかこういう大規模の木造建築は発注がないが、数は多くなく年間に一つか二つ程度である。

西方:昨年から4年に一つ取れればいいなと思っている。自分の事務所単独でも仕事しているので、それ以上取るとオーバーワークになる。住宅ばかりやっているとモノづくりなのでもっと大きなものをやりたいと思う。RCとか鉄骨であれば既存の設計事務所には色々な意味で勝てないが木造建築には強い。

設計H:特に木に特化したチームで動いているということだが、3年に1回とか実績はあるが、大きな建物を地元で動かすにはチームを再構築するということか。

西方:基本設計、実施設計、施工で一年半から二年かけて、基本設計の段階で木材を用立てするのにいくらかかるかなど市がネットで公表する。だからその時から木材・製材・建築、3~4年は付き合いがある。我々は住宅もあるので製材屋と密接な関係があるので、どういう木材を売ってほしいかとか単価もわかる。東京の設計事務所などはたぶん木材の㎥単価などはわからないので、我々はそこが強みでもある。

設計H:特に職人さんだが、一般流通部材を使って構造体を考えるので大工さんが手作業で加工するが人数を集めるのは相当大変なのではないか。

西方:現状は大丈夫である。これから極端に減って、先ほど紹介したように能代で大型の小学校が2校同時に発注されて、それぞれのべ1万人の大工を用意した。1校につき毎日30人くらい。

設計H:能代の場合に大工さんの人工もそうだが、加工業者であるとかそういった人達を支えてくれる業者がまだ経験がなくてもサポートしてくれるのか。

西方:私も木造の学校をやりだして20年ほどのキャリアである。皆お互い何をすればいいかわかる。道の駅は今年の木の建築フォーラムの最優秀賞をもらったが、もう一つは山形の鶴岡で学校の木造建築設計をして、木造の手配等市役所の担当者がやってくれた。またその木造建築をすごく高く評価してくれた。特別な人がいなくてもできるというのはやはり20年のキャリアのおかげだと思う。

司会:今の話に関連してこれまでやってきた「佐波川の森を守る木造建築研究会」のセミナーの中でも、設計者が連携して中大規模建築を受けられるような体制作りを図るという話は出ていた。地域の木材生産者とか加工業者とか流通業者とか設計者だけじゃなくて施工者とか密に連携して情報交換しながら進め地域材で建築作りを進めていける体制作りがまず必要ということとそれを引っ張っていけるリーダーがいるということ。それから木材調達数を調整する木造コーディネーターがいるという話が出ていたが、西方さんの協同組合だと20年のキャリアがあるという話だったが、もう設計者の皆さんが材料に関する情報も随時得られるコーディネーターのような役割も果たせているということか。

西方:もうそれぞれの分野の人達が何をすればいいかわかっていて、一番わからないのが建築会社の所長と現場監督である。木材、木造のキャリアがない。しかし、そういう木材の流通であるとか、製材所の人達がみんなチームを組んで自主的にやっていて、これも積み重ねだろう。

司会:それは一日ではならずというか時間がかかる話ということだろう。経験を積んでおられて、普段からそれぞれが木造住宅をやっている。そうすると製材所等とコミュニケーションが取れて流通等できる。

幅広く説明していただいたが、それぞれの事務所で木造住宅設計にずっと勤しんで、ノウハウを持ち寄ってうまく活用しながらさらに実績を大きくしてこられたのだろう。なかなか1からスタートする時点では難しいことも多いようだが、結果的には地域の方々の価値観みたいな話まで展開していくようなイメージじゃないかと思った。

西方:私も木造建築が好きで、学校も木の方がいいと言ったりしたが、市民の方はRCの学校の方がいいと30年ほど前に言っていた。RC造の高校は18年で強度が出なくて解体されて、能代第一小も雨漏りして、その改修に2億から3億かかっているらしい。今から30年ぐらい前のRCといってもコンクリートの永久校舎じゃないと思った。考えてみれば木造の方が50~70年持つのではないかという世論形成ができた。そのときから地域の新聞に木造は長く持つんだということを書いて普段からそういう活動をしないと世間は振り向いてくれない。

司会:今の話に関連して、能代市の小学校は全て木造化に移行したというきっかけと協同組合がなにがしかの関わりがあったのか。

西方:協同組合になる前から私みたいな設計者や木材協会は特に木造でやってほしいと思っていた。また住宅とリンクしているところで高断熱高気密の走りでもあったので、市民住宅教室で住宅材の形状が一番合うのは学校だから、外国の例とかを出してこんな素敵な学校は木造なのだと。そうこうしているうちに若い世代がヨーロッパやアメリカで結婚式を挙げてその教会が木造で素晴らしいのを見て、自分達の家も木造建築、学校も木造がいいと思い始めて市民に認知されて仕事になってきた。まず市民が木造中規模建築を認知できるかどうかが重要である。相変わらず腐るし燃えるしと思っているのはおかしい。やはり市民・市の方から色々な企画や計画があるといい。最近はエネルギー問題で、カナダやアメリカ、ヨーロッパで学校は18℃以下の空間を作ってはいけないという決まりがある。知らない人達は18℃以上など簡単にできると思っているが、よっぽどの技術がないと無理で、それが最もやりやすいのが木造ということだ。そういう意味で秋田は北海道を除いてその頃から高断熱高気密が出てきたところだったので市民に理解がある。

司会:地域や行政、地域の方々の木造に対する理解とか価値観を変えていくような地道な活動を続けていくことがそういう社会に切り替えていくきっかけになることがよくわかった。今日の話の中で組合が成功する鍵の話があった。気の合う、気の許せる人達との繋がりがあって、組合費としても実質的には経費の支出も少ないけど、それぞれ自前の設計事務所で普段の仕事をしてていて3,4年に1件大きな業務がやれればいいというペースだと聞いた。一方、当初は秋田県設計協同組合はすごく大きな構えの組合が消滅してそこからスタートしたそうだが、そういう反省から気の合う人でこじんまりやろうかという方向になっていったということか。

司会:特にこの組合設立導入に関して教えてもらいたい方はいないか。

西方:初めに作る時にできるだけ小ぶりで出費も少なく、負担がないようにした方がいい。

司会:経費が5%というのは安いが、これは事務所の家賃がかからないというのが大きいのか。

西方:事務所経費は5%もかかっていない。

設計H:秋田は木造に特化した建物の発注はあるが、山口県ではほとんどない。

西方:木造建築をやりたいと思ったら自分達の努力だと思う。

設計H:そうだが、木造に対してなかなか発注とまではいかない山口県で、どうしたら木造を広められるかということからこの会ができた。木造建築がいいことを広めるためにはまず実績を作っていくことが大事なのはわかるが、こういう活動をすることも大事なことだと思う。県内に木造建築を広めるためには設計者も施工者も行政も良さを知ってもらわないといけないが、そのためにどうすればいいか指導していただきたい。

西方:一番手っ取り早いのは自社ビルを木造で建ててみることだ。ただ普通の木造ではなく、超省エネだったり、エネルギーを作ったりする木造建築。色々なテーマを持って県民市民に訴える木造建築。あと地域の新聞に投稿したりすることも大事だと思う。まず自分の家や事務所を木造で作ってみるといい。

設計KH:まずは足元からということか。今回の中心メンバーでもある澤田建設さんにも本社を建替える時に木造で作ってもらって、私も設計をさせてもらったが、その木の建物を人の目に触れさせて色々なメディアで発信していくことも必要なのだろう。

西方:それは基本的に大事なことで、今の木造建築だけじゃなく伝統的な木造建築を新聞に投稿して山口には昔から素晴らしい建物があることを紹介するとか。そういう積み重ねである。

司会:今回、佐波川の森を守る木造建築研究会が設計者だけじゃなく施工者とか材料供給、製材加工、流通をしている方々など木材に関わる有志が集まって研究会を作っている。西方さんの協同組合は設計事務所が集まってできているが、様々な木材のサプライチェーンを構成するような団体を動かしたりしているのか。

西方:例えば私は高気密高断熱の協議会という全国組織に入っているし、歴史保存協議会にも入っていて、古くからの木造建築を採取して序列化したりしている。能代は戦後の大火で古い建物はほとんどないので、かつての木造の街並みをパースで描いたりして昔はこうだったんだということを示して評価をしてもらわないと税金泥棒と見られてしまう。我々からすると税金泥棒とイメージしやすいのは土建屋で、土建屋が政治家になって市長や知事や国会議員になったりすると、市民は冷めてしまう。我々のやり方はそうじゃない。木造建築がいかにいいかを述べやすいのは古い建築だが、なぜいいのかを言えるようにならないといけない。

司会:ここでオブザーバーとして参加いただいている松留先生からもアドバイスをいただきたい。

松留:西方さんは能代の特徴を上手に生かしながら個人的に色々な努力をされてここまで来られたと理解した。やっぱり地域というキーワードは一緒で、山口は山口での地域性をうまく使いながら。嬉しいと思うのはこうやって色々な立場の人達がこの寒い雪の中を集まって、西方さんの話を聞きながら色々厳しい質問をしたりして切磋琢磨するということが重要だと思う。山口は山口でネットワークを作るやり方があると思う。一般的に川上、川中、川下の繋がりをどうやって作っていくか、行政も含めて、そういう繋がりを作っていくのが大事で、木造の場合は木の特徴が色々あるので、こうやって皆さんが集まって熱心に話を聞き議論をすることを重ねてほしいと思う。そうやることで自分達がやるネットワークの作り方動き方は明確になってくると思う。日本中で東京もそうだが、今木造が脚光を浴びてこうやって動けるようなって、構造にしても防火にしても実験を色んな方がやって作れる本当にいい時代になってきている。世の中の動きも環境重視で、それでいうと木造の独壇場である。環境は山の問題から最後住む所まで全部川上から川下ユーザーまで繋げれば一番強い。理屈はわかっているしノウハウもある。だからあとは皆が頑張ってネットワークを作って一緒にこれを続けながら、西方さんの話でもたくさんヒントはあったが、例えばどうやってPRしてくかを皆で考えたり、どうやって動かしていくかとか色々あると思うが、そういうことを参考にして、この集まりを大事にして、孤立したらなかなか難しい。皆がそれぞれグループを作ってみんなの力でやることがとても大事である。木造の場合地域に密着した形にできるので、私も応援するので皆さんに頑張ってほしい。

木材業K:二つ聞きたいことがある。一つはチーム木でそもそも交流はどうしているかということと、もう一つは一般住宅建材でこういう技があるという話だったがその乾燥とか、実質1年で0.8件分という話だったが特にスギとか乾燥が厳しいから乾燥材はストックさせているのか。

西方:当初学校の建築で一番問題だったのがスギの乾燥である。大量の木材を乾燥させないといけないが能代の集成材工場はいつも満杯で使えないので隣町に行って乾燥機を使わせてもらった。その後はわが社でも乾燥窯を用意したりして今は問題ない。

コンサルH:木材高度加工研究所の存在はやはり大きいか?

西方:大きい。彼らのポテンシャルを見て市民は納得している。今現実的な問題は耐火建築で、基本的な木材知識が今までなかったが、林先生が言われている目からウロコの知識でこんなに木を誤解していたのだということがわかる。例えば木材が割れているのを見て客がクレームを言うが、強度に関係ないと木材高度加工研究所の飯島先生が言っていたと言えば済むので強い。市民や市職員、県職員も納得する。木に対する知識は秀でている。

司会:ほかに特に施工側や木材生産に関わっている方から何か質問はないか。

加工A:木材のプレカット等加工関係の仕事をしている。先ほどのスライドであった㎥5万円、先生の建築物は流通材で120×240という部材を主に利用して作られていたが、小さい材料になると㎥数に対してかなり本数が必要になってくる。加工のコストを言うと小径木じゃなくて大きな材料の方が作る側からするとより利益率があがってメリットが大きくなるが、トータル的にも5万円が妥当というか赤字にはならないところで無理せず仕事ができるのだろうなと思った。

西方:施工性において、柱が4寸から5寸、大工がプレカットでやればいいが組み立てる時も一人で持ってきて現場で2人で運ぶ。そこで人工が倍かかってくる。そこで、5寸じゃなくて4.5寸や4寸にして人工のかけ方も考えながらやっている。アメリカやヨーロッパの建築現場では足場がなくて、4×8サイズの石膏ボード12mmを一人が持ってきて踏み台に上がって片手で支えてと1人で施工している。日本では2人でボードを持ってきて、1人か2人で支えているので、ヨーロッパの3倍の人工がかかっている。設計者はそこまで考えていくことが必要だ。建築をデザインするのはそれぞれの好みで、それ以上に普及させるのは建築工法で、3人で4×8サイズのボードを運ぶより1人で運んだ方がいいのだからなぜ3倍もかけるのかというような合理性の追求の積み重ねが合理的な建築工法につながる。個人の指先や頭から出てくるデザインだけじゃなくて、自然の摂理に応じたデザインはこんなところから来ると思うので日々大切にしている。今言ったのは木材の長さとか断面の寸法は木材屋さんに都合がいいというのばかりじゃなくて職人が一人で作業できる重さであるかということまで考えて設計している。

司会:今日西方さんに話してもらった中に地域型木造が作っていく、エネルギーとともに豊かな地域をいかに作っていくかみたいな話があったが。特にあのオーストリアの事例とか。

木造建築を中心に山口で豊かな地域づくりにどのように関与していけるかのアドバイスをいただきたい。

西方:木造建築の場合は山の在り方、伐採、生産、使い方である。中規模木造で一般の人達はこういうのを欲しいという考えを設計者が山口だけではなく岐阜や三重、和歌山を視察するなどして、どうすればいいかを形にする。地域の需要に合わせて一つ一つサンプルとして身近な所から考えて設計していくということだ。

司会:地域の人は地域の歴史も自然の摂理も理解した上で取り組めるから地域の豊かさに通ずるような取り組みが提案しやすいっていうことに繋がってくるのだと思う。


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