佐波川の川上から川下へと進み、林業→製材所→乾燥工場→プレカット工場を視察しました。


2017年11月9日、佐波川上流の山口市の市有林に、山口市・防府市を拠点とする設計事務所・建設業で活躍されているメンバーと共に、視察に行きました。木造に関わった経験がありながら、「森に来たのははじめて」という方がたくさん。

残念ながら伐採作業を見ることはできませんでしたが、丸太が搬出される光景に立ち会うことができました。

佐波川を下ると、山口県内で最大の製材工場、大林産業の製材工場があります。

人の姿が見えない状況の中、丸太が次から次へと製材されていきます。

ここでは製材された木材を人工的に乾燥させる装置を見ることができました。木質構造の研究の第一人者であった、杉山英男先生が「木材の乾燥は、エチケット!」と、いつも講演のたびに語られていたこと、思い出されます。

さらに佐波川を下ると、3次元のCADと連動して、入力データに基づき、木材と木材をつなぐ接合部の加工をしてくれる、フンデガー社の加工機を備えられた防秋産業があります。

住宅用のプレカット機では加工できない、このような加工ができる機械の登場により、かなり複雑な木造の建物も造れるようになっています。はじめてこの機械を見る方の顔・・・思わずほころんでいるように見えます。

この’き’を活かそう!

午後2時に山に集合し、約10名で山の現場から加工の現場まで訪問することができました。山口市のKさんにお願いし、木造の経験をしたことのある設計者、総合建設業にお勤めの方に声をかけ、森に集まっていただきできた企画です。短時間で川上から川下まで視察できる、このような環境をうまく活用するため、次回から’き遣い’のための勉強会を始めることにいたしました。


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