11月29日、建材試験センター西日本試験所にて、トラスの強度試験が行われました。やまぐちの農林水産物需要拡大協議会主催で開かれた「やまぐちの中大規模木造建築 設計者養成講座」の最終回になります。
この講習会は、県内の設計者、木材関連企業関係者、加工業者、住宅会社の技術者等が、3つのチームに分かれて、与えられた条件の下、トラスの設計から加工組み立てまで行い、自ら想定した変形性能・強度性能が得られるか等の確認を行うというもので、その目的は、下記のようなものとなっていました。
- 木造建築物の設計から施工までの手順が、擬似的に体感できる。
- これまでに付き合いのなかった、他業種間の交流が図れる。
- 想定したとおりの強度性能が出れば、設計の際にその技術が活かされ、失敗しても、その経験を参加者皆が学ぶことで、次の設計に反映させることができる。
この実験は公開で行われたため、佐波川の森を守る木造建築研究会の会員やこれまでに会の催し物に参加いただいた方々にお声がけをし、当日3体の実験が行われたことから、実験終了から、次の実験が始まるまでの時間を使って、試験所にお願いして試験所内のご案内と、当日の試験体の材料と加工の説明を、大林産業株式会社の臺野さんと、防秋産業株式会社の秋山社長にしていただきました。その目的は下記の通り。
- 県内に公的な試験場があることを知っていただく・・・そして、どんな試験ができるのかを知っていただく。
- 木造建築物の構造材料の生産過程を学ぶ。
上記2については、住宅用のプレカット加工機と3DのNCN加工機の説明、製材品の品質管理に関する説明や、近年の木材加工技術の現況のお話をいただきました。また建て替え中の庁舎での木質化のことも紹介されました。