国宝 大浦天主堂の境内に建つ旧羅典神学校(1875年建設)と旧長崎大司教館(1915年に建て替え)は木骨煉瓦造となっており、共に4階建てになっているようです。

現在の建築基準法では、4階建て以上の建物は原則として耐火建築物にしなければいけませんが、建物が相対する面にはベランダを設けておらず、そして建物の外周はレンガと漆喰で仕上がっていることから、外部からの炎の影響、内部への延焼の抑制を踏まえた、延焼防止を考慮しているようにも思えます。
かつて山口県の象徴であったサビエル記念聖堂(昭和26年完成)も、この木骨造りであったとされています。残念ながら平成3年9月に焼失してしまいましたが、今なら木造、あるいは木骨造による計画が持ち上がったかもしれません。