3月17日、愛媛県CLT普及協議会の主催で公共施設等木材利用推進研修会が開催されました。午後からの講演会・パネルディスカッションの前に、午前中、愛媛県庁舎の増築棟の現場視察会が行われました。

建物は11階建ての鉄骨造、ただし耐震壁にCLTが使われ、この耐震壁は鉛直荷重を負担していないため、耐火建築物の要求条件である「想定される火災が終了した後、消火活動によらずとも崩壊せず、自立し続けられる」には関与しない使い方になっているので、耐火被覆せずに仕上げ材としてそのまま見えることになります。



鉄骨造の中にCLTを耐震壁として使っている事例は兵庫県林業会館やのオフィスビルや宮崎県防災拠点庁舎など複数の事例があります。この愛媛県庁舎についてはゼネコンの発案により、上階の鉄骨梁にCLTを取り付けて建て方を行われていて、工賃の削減や工期短縮につながっているものと推察されます。

近年、CLTは「部分的に使う」という事例が多くみられ、大きな材料を使って現場での人工を減らすという方法は、就労者不足が心配される建築市場の、ひとつのトレンドになるのかもしれません。