木造のラーメン工法と焼杉を使った庁舎


昨年、竣工した愛媛県庁の久万町支所、1階は鉄筋コンクリート造ですが、2階は久万森林組合にて伐採されたスギの丸太を製材→乾燥、加えて父野川事業所で製造された構造用集成材により造られています。2階の木造部は、張間方向は筋交いにより地震や暴風時に建物に生じる横向きの力に対応する構造形式となっていますが、桁行方向については、鋼板を2枚の集成材で挟み込み、ドリフトピンを複数本円形状に打ち込んで部材の回転を拘束する半剛節接合を採用し、柱と横架材で構成するラーメン工法により負担する構造形式となっています。

また2階の天井と軒、および一部の間仕切り壁には県内で製造されたCLTが使われています。間柱に使われているCLTは、その構成がわかるように木口が室内側から見える方向に配置されています。

外壁には、松山市にある伊丹十三記念館にも使われている、県内の製材所で製作された焼杉が使われており外観の、下からコンクリート、焼杉の漆黒、軒裏の木調の色のトーンの変化を楽しめる仕掛けとなっています。

今回の視察は、愛媛県の委託を受けた愛媛県木材協会が将来、木造建築物にかかわると期待される河原学園の学生さんたちを対象に企画されたバスツアーで、今年で4年目となります。今年は、ここ久万高原町の木材加工施設、木造の施設、そして松山市のプレカット工場を訪ね、木材の現場の現場を体感いただきました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です